ハワイ島での2年間マッサージ留学を経て海辺のボディセラピーサロン・モアナブルーを営んで11年目。
人生の旅人ばななんこと西村祐子のこころとからだ、揺れ動く毎日のつれづれごと
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すこし不思議で幸せな1日
毎日毎日、たとえ同じルーティーンで動いているとしても、
ほんとうに同じ1日というのは、当然ながらあり得ない。

毎日を旅のように生きる。

それが私の今いちばんありたい生き方だと思っている。
旅をしていなくても、日常の中で、旅をしているときみたいな
新鮮な驚きや、喜びや幸せを実感できる生活。

そして、昨日は、それがたぶん今ちゃんと実現してるんだなって思えるような
そんな素敵な一日だった。

前日から泊まりで遊びにきていたお友達、ひろかっち。
彼女とはもともとはセラピストとお客さまの関係だったのだけれども、
去年、私が急にアメリカ・セドナへの旅に誘い、一緒に行ってからは
お互いを高め合うことのできる同志のような、すてきなお友達として
おつきあいさせてもらっている。
ときどき彼女は私のことをブログに書いていてくれていて
こんなのとかこんなのとか)

その文章からもわかるように、わたしは彼女のその無垢な感受性と共感する
力が素晴らしいと思う。そして、彼女が目を輝かせてワンワン♪ってシッポを
振る子犬のようについてきてくれるのがうれしくて、今年は彼女と一緒に
いろんな経験を共有した。

きのうはそんな今年を象徴する、出会いと繋がりと素敵な偶然とお天気に
恵まれた素晴らしい日だった。

前日の夜、いつものように話すことが山ほどありすぎて、ほとんど朝まで
アツく語り合ってしまったのだけれど、ふとまぶしくて目を覚ますと
最高の富士山日和。朝、うちの家の窓から見える空が霞む前の富士山は
なかなかの景色で、窓を全開にして、フリースを着込みながらぼんやり眺める。

そして大好きなパン屋さん充麦さんへ。
ここで朝食になるパンを買って、秘密のピクニックポイントで
のんびりしようという計画。その後の予定は、未定。

お湯を沸かして紅茶をつくったよ。

パンを食べ、海を眺めながら、とりとめもなくいろいろな話をする。
昨日の夜、あんなに話したはずなのに、話題が途切れることもない。 
お互い、人生全力で生きてます!組なので、共感することも多く、
そして たぶん人よりも、楽しいことがいっぱいあるぶん、悩みも苦しみも悲しみも
たくさん経験することになっているのだろう、と思う。 

ここ最近感じていること、人生の課題、これからの自分。
お互いが自分の話をしながらも、相手の話の中に、自分自身を見つけている。
自分の人生ではないのに、あたかも自分が経験しているように、 楽しくなったり、
怒ったり、悲しくなったり、勇気づけられたりする。 そうやって誰もいない海の前で
思う存分言いたいことを吐き出した。

もう、話して話して話しまくったら、さすがに話題が途切れてきた。 
太陽は相変わらずぽかぽかで、風もなくて穏やかで、海も透明で、
とんびが空高く舞っている。

  

・・・なんか、うちら、ちょっとがんばりすぎ? 
とりあえず、昼寝でもしようか? 

芝生にゴロゴロと横たわってみる。 
からだを動かしたりストレッチしたりしながら、太陽の温かさを感じる。
 今、わたしたち、この瞬間、もしかしてすんごい幸せなのでは? そんな風に思う。

目の前にいるのは、愛する恋人、ではないけれど、 
でも、そんなこと全然どうでもよくて、 美味しいものを食べて気分がよくて、 
時間なんて全然気にしなくてもいい、 目の前にはきれいな海があって
ビーチには誰もいなくて、 大切な自分の感性を分かち合える友人と一緒に
その時間と空間を共有している。 

それが、幸せでなくてなんなのだろう?
確かに足りないものはいっぱいある。
欲しいものはきりがない。 
でも、でもやっぱりこれってどう考えても、幸せといわれるものの 
かなり上位に入る時間と空間だよね。 

笑いがこみ上げてくる。 
さっきまでの波立つ感情は、いつの間にかどこかへ消えている。


あっという間に数時間が経っていた。
朝食しか食べていなかったので、軽く何か食べるために三崎まで
足を伸ばすことにした。

さかなセンターでまぐろのとろまんをかじりながら歩いていると、
城ヶ島までの渡し船があることに気づいた。
料金200円、随時運行とある。平日の夕方間際、お客さんはほとんどいないようで、
運転士のおっちゃんは、居眠り中だ。

渡船「白秋号」船室からの眺め

これ、乗ってみようか?
夕陽を見て帰ってくるくらいの時間しかないけれど、彼女は城ヶ島には行ったこと
がないみたいだし、ちょっとした船旅気分を味わえるならいいかも、と思い、
乗ってみることにした。

廃油を原料にしたバイオディーゼルを使ったエコな渡船。
なかなか面白いじゃないか、この渡船と京急城ヶ島ホテルの温泉をセットにした
一日乗車券というのもあるらしい。それもなかなかに魅力的だ。


5分程度で対岸の城ヶ島に到着。
そのままふらりと歩きだすと、灯台への案内道があった。
最近myブームの灯台だけど、城ヶ島灯台へは行ったことがないかもしれない。
(城ヶ島には他にも確か2つ別の灯台がある)

ちょうど夕陽がまさに対岸の伊豆半島に落ちようとしているところだった。
雲があって全部は見えないけれど、それがまた、天使の梯子効果で、
光の光線になって海へと射しこんでいる。幻想的で美しい景色。



日が暮れて、観光客がほとんどいなくなった三崎の町を歩く。
さっき電話して場所を聞いたカフェに行ってみることにする。

そのお店は、三崎銀座商店街という、とても昭和でローカルな雰囲気が
色濃く残っているところにぽつりとあった。


なんだかよしもとばななの小説に出てきそうなお店だった。
カフェだと思っていたら、夜はイタリアワインとパスタを出すバールみたいな
お店のようだ。

しかも、ちょっと今出てるので急ぎの方は携帯に電話してねって張り紙が張ってある。
ますます”ばなな”チックだ。

電話をしたときも、夕方少しギャラリーを案内するからいないかも、とは言われて
いたので、まあこれもご縁だから、次回の楽しみにしよう、なんて思っていたら、
急ぎ足でオーナーの方が帰ってこられた。

藤沢さんというその方は、どう見てもただもんじゃないだろ、っていう雰囲気を
そこはかとなく醸し出しているジェントルマンだった。
どうぞどうぞといって店内に案内してもらう。

なんか音楽関係の方?っていうのは、電話番号を調べたときにブログでなんとなく
感じていたのだけれど、なんとなんと実はその業界ではかなりスゴイ人のようだった。
7年ほど前に急に三崎に越してくることになり、あれこれ地域活性化のプロデュース
も頼まれるようになり、このMPっていう店もその一環のようだった。

今は かもめ児童合唱団 という子供たちの合唱団のプロデュースをされている
という話を聞きながら、たまたまそこに居合わせた別のお客さんと合唱の話や
音楽の話がはじまった。みんなで歌えばそれが合唱!というコピー?のその歌声は
確かに何か、歌以上の何か別の感情を呼び覚まされる気がした。

そこに、埼玉からわざわざ数時間滞在するためだけにやってきた方がいた。
その方と一緒に、貝がらホールというところでやっている短歌の企画展を
観にいくことになった。

そして、さっきそのギャラリーに行っていた別の常連客ぽいお客さんが、
その間、その店に残って留守番することに。オーナー以外に料理人がいるのだが、
その人はまだ店にはやってきていない。しかもよく聞けばその常連客風の
人も実は今日が初来店なのだとか。
なんだか不思議な展開に笑いがこみあげてくる。

ギャラリーから帰ってくると、お腹も空いたので、結局じゃあみんなで
机を並べてご飯を食べましょう、ということになった。
もうこうなったら誰がお客で誰が友人でオーナーかわからない状態。

あ、そうそう紹介します、この方、といって埼玉から来られた久保田さん
っていう名前を聞いて、私は、ん〜なんか聞いたことある、あるある、
どこでだどこでだ?とずっと考えていた。ミュージシャンで、
最近は嵐とかジャニーズ系の楽曲の制作もやっているということだったので、
有名な人には違いないのだが、そうではなくて・・・・
なんかもっと自分にとって身近でよく聞くような・・・・。

絶対これはワインと一緒に食べたい、と思える絶品パスタとリゾットを
食べながらずっと考えていた。そして思い出した。
この人は、この人は、あの人だ!ということを。

そう、このお方は、私が尊敬する作詞家、松本隆さんがその才能をすごく買っていて、
松本隆BOX風街図鑑 街編にもその代表曲が収録されている
The 東西南北というバンドのボーカルの人ではないか!!!

今年一年はひろかっちを前に、松田聖子の楽曲を多く手がけた
作詞家松本隆の詩の世界がいかに素晴らしいか!ということを、延々と語り続けた
年でもあった。私のiPodのリストはほとんどが1980年代の楽曲で、最新ヒットが
ほとんどない妙なものなのだが、その中に久保田さんの大ヒット曲も入っていた。

本人を目の前に、25年前のその曲 内心、Thank you を聴く。
名曲すぎる名曲。
「あと5分だけ一緒にいたいな」
この部分だけで、切ない気持ちが表現されてる。
本当にこの曲は完璧だ!などと語らいながら時が過ぎていく。

そして、彼はその歌詞にまつわる面白いエピソードを聞かせてくれた。
書いた歌詞をめったに修正することをしない松本隆さんが、直した話や
聖子さんの歌を書いたときにレコーディングに同行した話。

もうなんか、感無量っていうかなんていうか。
今年一年、彼女相手に語りまくったご褒美なのか?
こんなことって人生にあるんだな・・・って思える偶然だった。

そしてそんな人と彼が作曲した聖子さんの楽曲を一緒に口ずさんだりして。
かなりマイナーな曲だから、全部をそのときは
思い出せなかったのだけれど、でもそれでも知っているフレーズを一緒に
歌って、20年以上前のその曲を私が覚えていたという事実に、久保田さんも
感激してくれていた。嵐とか最近の曲じゃなくてごめ〜んなんだけれども。

なぜか車で一緒に駅までご一緒することにもなり、
終電近くまで一緒に語り合った。

なんだか、とてもとても不思議な一日だった。
出会い、偶然、巡りあうこと、そして幸せというものについて。
たくさんのギフトがあったように思う。

今年一年、まだ残り数週間あるし、締めくくるには早いけど、
でも、なんかとても素敵な、今年のわたしとひろかっちの人生を象徴する
みたいな、不思議と偶然に彩られた一日だった。

久保田さん、そしてMPの藤沢さん、
素敵な時間を本当にありがとうございました。

そしてひろかっち、いつも私のきまぐれ計画に喜んで
ついてきてくれて本当にありがとう。
自分が好きでやってることを、同じように愛してくれるって
何よりも自分を勇気づけてくれるものなのだな、って思うよ。

>マロニエさま
こうしてあの日から数日経ってみると
よりそのときの時間が奇跡みたいな時間だった
のだなっていうことを感じます。
素敵な感想をありがとう。

>藤沢さま
先日は本当に素敵な時間をありがとうございました。
やっぱりそうですよね、こんなこと
そうめったにあることじゃないですよね。
三崎、これからきっと通うことになりそうです。

そして、あれからわたしとひろかっちは
久保田ワールドにかなり引き込まれてます。
Youtubeってすごい(笑)

また遊びにいきます!
今度はワインを飲む術を考えないと。
ばななん | 2010/12/14 00:59
先日はどうもでした。
不思議な時間でしたね。
楽しかったです。
こんなことはそうめったにはないですけれど、また三崎に遊びに来てくださいね。

ではまた。

藤沢(MP) | 2010/12/13 03:05
本当に小説みたいな素敵な一日。
そんな偶然も、周到なシナリオの上に成り立っている必然というか。なのにとってもさりげなく役者が演じている舞台をみているようです♪
マロニエ | 2010/12/12 12:40
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